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ハイレゾに対する思い(1)

最近では「ハイレゾ」という言葉はオーディオ界では一般的になりました。
でも、ハイレゾイヤホンの開発をしている私は
いささか最近の傾向に疑問を感じています。

以前私が勤めていた電子部品の会社で
縁があってソニーさんにお伺いした際に
スーパーオーディオCD(SACD)のデモ機を視聴させて頂いたことがありました。
その当時はまだそんなものがこの世に普及などしておらず
まぁ私のような貧乏人にとっては高嶺の花のようなオーディオデバイスです。
試聴室にはSACDのみならずスーパーツイータを要したスピーカ
さらにそれらを再生すべきフルデジタルのアンプ群が揃っていました。

ご担当社のAさんと下記のような会話があったような・・・
Aさん:「SACDって100kHZまで再生出来るんです」
私:「人間の可聴域って20kHzまででは?」
Aさん:「そうですね。一般の人なら15kHz程度ですね」
私:「そしたらSACDの意味なんてないですよ」
Aさん:「理屈上はそうですが、人間の完成って数値じゃ表せないんですよ」

なんて感じで視聴会を始めました。

最初にCDで視聴。。。たしかその時の極はブルーノートだったように記憶しています。
普通に聞く感じの音。
サックスの音も伸びているし、何より高級な試聴室なので
雰囲気の良さも手伝ってか
さすがソニーさん!と思えるような音でした。

次にSACDの視聴。。。
???!!!
音色は同じのはずなのですが
なんとも言えない空間的な表現力
演奏者が立っている場所がわかるような臨場感
まさに「雰囲気」が全く違ったのです。

Aさん曰く
「CDはメディアに音楽を入れるための情報量の制約から
20kHzまで再生出来るようにしたもの。
でもこの自然界には人間の聞こえないとされている色んな音が存在する。
SACDはその自然な音を再生することを目的に開発された」

なるほど・・・
目からうろこの私でした。

そして近年 デジタル技術の進歩に伴い
比較的安価に可聴域以上の音 いわゆる「ハイレゾ」が身近に聞けるようになりました。
ソニーさんに伺って以来の私のハイレゾのイメージは
「臨場感と空間的な表現力がすごい!」でした。

ところがどうでしょう
ハイレゾというイヤホンをいくつか購入してはみましたが
どうしてもあの時の感動がよみがえらないのです。
ハイレゾ音源のプレイヤーも購入しました
3万円の大枚をはたいてハイレゾイヤホンを購入しました
たしかにきれいな音だと思うし
音の深みもあると思います。
でもあの空間的な表現力が感じられなかったのです。

ハイレゾに対する思い(2)へ続く・・・・
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