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intime-翔(Show)のご紹介 (1)

 こんにちは。本日から2回に渡りまして9月16日受注開始の「intimeー翔」に関する商品説明をさせて頂きたいと思います。
intime翔44
■開発のポイント
 本製品では当社の基幹技術を中心に以下の技術を積極的に取り入れています。
・VSTの持つセラミック材料における直線性向上
・Ti3で得られたチタン筐体の最適化技術
・intime-Xで得られた低域再生の効率化技術
・各種バランス仕様の製品で得られた「線」「接点」に対する知見
 いずれも過去に当社が製品化してきたものを通してお客様やサプライヤーさんか頂いたご要望やご意見を開発テーマとして捕まえてその成果を一気に網羅した製品。と言っても過言では無いように思います。特に煌と轟の発売以降、お客様から新しいリケーブルイヤホン開発のご要望を多く頂きました。intimeー翔はそのご要望に対する現段階での当社の最善の回答であると思っています。
 「音」について一言で表現するとすれば。。。これは既にご試聴頂いている販社バイヤー様の感想ですが「密度の高い音」「バランスの良い音」「繊細なのに深みのある音」ということになるようです。 私自身も低域から高域まで全ての音の密度や音の厚みを感じる音であると思っています。そして何よりも音場と言いますか臨場感の広さと言いますか、そこも開発者として特筆しておきたいところです。
 それでは「intimeー翔」の個別の技術内容について説明させて頂きます。
ペンタコンイヤー採用25
1)VST2と同軸構造の採用
 intime 翔 では当社のオリジナル技術であり煌や轟、碧Ti3において実績のあるピエゾセラミックを2枚用いたVST2(Vertical Support Tweeter)を採用いたしました。振動特性に優れたニッケル合金の振動板を上下からピエゾセラミックで挟んだ構造を構成してより大きな振動エネルギーを発生させる事により20kHz以上の超高域周波数の音圧感度を向上させています。これにより自然な音を感じる事が出来、音場の広い聴感を実現いたしました。
VST2展開図(BLOG)
 更にTi3で得られた知見をさらにブラッシュアップしてVST2の構成・構造を見直しQ値をわずかに下げてツイータから出る金属的な音、特に可聴域で不快になる耳障りな音を低減しました。採用した高品位チタンコートウーハーとの音の相性も良く速度感があるのに量感もある音を現実のものにしました。また高周波成分の音は直線性を持って空気中に伝わるため、外耳に到達するまでに非直線的な音道を通ると高周波域の音圧は劣化します。intime翔では、intime碧の開発当初から引き継がれている発音体の同軸配置構造を引き継ぎ、VST2とウーハーが同軸上に位置する構造を採用しています。
 構造的には極めてシンプルなのですが、そこにある筐体の微細な構造設計や精度などに過去の当社の知見をフルに取り入れております。
展開図(BLOG)
2)第3世代VST2の開発
ピエゾセラミックは電気信号を入れると変位する機能性セラミックです。
その変位の一般的な挙動は下図破線のように電圧が増加する時と減少する時とでは異なる変位を持つ履歴特性を示します。この履歴特性は音響的に不協和音の発生源、いわゆる耳に刺さる高音の1つの原因になると弊社は考えています。
intime翔ではintime碧Ti3で採用した低履歴特性・直線性に優れたセラミック材料(図の第二世代)をベースに、より変位量の大きなセラミック素子を新規に開発し、第三世代VST2として採用いたしました。特に一般可聴域を越えた超高域における感度がさらに増加し、より自然に近い音場の再生が可能になりました。
VSTの変位特性

3)チタン合金筐体の採用
 チタン製の筐体は立ち上がりの速い音の再生を可能にすることが最大の特徴です。それ以外にも軽量化ができる等、ポータブルオーディオに適した金属材料であると言えます。その一方で硬質なため高精度な加工が難しい材料であり、同時に金属的な響きが独特な音色を持つ材質でもあります。
intime翔ではintime碧Ti3で培った当社の音響調整の真骨頂でもある0.01mm単位での加工精度、及び音響ダンパーの制御をより精密に行うことによりチタンの高速な音の粒立ちと豊かな音の響きの両立をさらに向上させ、過去にお客様から頂いた耳への装着時に生じる閉塞感も大幅に改善しています。
 またリケーブル筐体であることの利点を活かした後気室の容積や形状の最適化を行ったことにより、抜けの良い中高域とあいまってあたかも生演奏を聴いているような臨場感のある音を実現しました。
4)第三世代HDSSと第三世代VST2の最適化
 intime翔ではTBI Audio System LLCの特許技術である第三世代HDSS技術を今回も採用いたしました。 第二世代に比べてより効率の良い音響補正効果を持つ為、小型の筐体でもキャビネット内部の音の反射を抑制し、乱れの少ない音を奏でることが可能になりました。
 キャビネット内部で反射した音波はウーハーの振動板にも悪影響を与えるため、振動板から不調和音を発生する原因になります(下図左参照)。ただ実はこの不調和振動が試聴者にとっては高域の音として認識されてしまいます。
 HDSS技術ではキャビネット内部の音が振動板に影響を与えないため、ウーハーが信号源に忠実に動きます。その為、HDSS技術を用いると自然な聴き疲れの少ない音を得られると言われています。
その反面HDSS技術の最適化が出来ていない場合、上記の不調和振動が抑制されるため人間が感じるいわゆる抜けの良い中高音を犠牲にしてしまうことがあります(こもった感じの音になる)。intime翔ではVST2をHDSSとは異なる別の空間に設けているため、本来の調和の取れた高音を奏でることが可能になります。さらに第三世代VST2の持つピュアな高域特性とHDSSにより最適化されたウーハーの中低域音とのバランスを徹底的に調整した結果、聴き疲れの少ない音にintimeならではの抜けの良い音が加わった絶妙なバランスの音質を実現しています。
HDSS.jpg
 次回は当社が拘った低接点抵抗、ペンタコンイヤー等に関して詳細を記述します。Stay tuned!




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