FC2ブログ

記事一覧

intime 碧に使われている「VST」って何? (その3)

前回はVSTの振動の原理について簡単にまとめました。
圧電セラミックというのは
通電すると振動する不思議なセラミックスなのです。
今回はその機械振動を空気の振動に変換する方法について書こうと思います。

VST-図2

図2の左の図を見てください。
前回述べたように圧電セラミックに音響信号を通電すると図の矢印の方向、即ち水平方向にセラミックスは振動します。
この時、図のようにセラミックスの片方の面に金属の薄板を接着したらどうなるか?
上述のセラミックスは水平方向に振動したいのですが
金属番との接着により片側の面だけ拘束されてしまいます。
その結果、図2の右図のように屈曲した変位を発生するようになります。

この屈曲振動はいわゆるダイナミックスピーカ同様に空気の振動を容易に作れます。
そしてこの振動こそがセラミックツイータの発音動作原理なのです。

参考までにこの技術そのものは非常に長い歴史のあるもので
1960年代には電電公社などが黒電話のベルなどにも多く採用していました。
一般的には圧電ユニモルフ構造と言われて
今では白物家電のブザーや、自動車のバックブザーなど
いわゆるピーピーとなるブザー音として広く用いられているのです。

次回以降はこのブザーの単音を如何にしてハイファイの音に変えていくのか?
そして感度の高い最近のイヤホンに負けない音圧を出すために何をしたのか?
いよいよVSTの本質の話に迫っていきたいと思います。

スポンサーサイト