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シュア掛けの方 ご用心!

今日も日本列島は灼熱状態。先日までは長雨で被害が出ていたかと思うと、今度は猛暑。なんとなく私が子供の頃とは気候が変わってきていますね。

 夏と言えば汗!

 ということで今日は汗にちなんだイヤホンのことについて書いてみました。


 みなさんは「加水分解」という言葉をご存じでしょうか?

 私は長年スキーをやっているおかげで、この加水分解という言葉に触れる機会が結構あります。

 というのもスキーのブーツ。あれが何と長期の使用によって樹脂が雪や雨などの水分と反応して劣化、例えば滑っている最中にパカーンと割れてしまうことがあると言うのです。で、日本スキー連盟の安全対策委員会で「長く使っているスキーブーツ、ご注意!」などという広告まで出しているのが現状です。 

 スキーのブーツのような高分子材料が”水に弱い”と考える方は少ないと思いますが、樹脂と名の付くモノの多くは多かれ少なかれ吸湿、吸水する特徴を持っています。

 これを人間の身体に当てはめてみると。。。汗、体脂などが水分を含み、体質や体調にもよりますが汗にはアンモニアなどの成分も含まれており(過去にNTTの光ケーブルの被覆が土壌にしみ込んだアンモニアにより劣化したという案件もあります)確実に樹脂を劣化させてしまうのです。

 

 さて今日お話しするのはイヤホンのケーブルについてです。
 イヤホンユーザの方々の中では一般的になっているシュア掛け。イヤホンのケーブルを耳の上部に回してかけるという”あれ”です。あれ、上記の理屈に照らし合わせてみるとイヤホンのケーブルには決してよろしくない方法なのです。シュア掛けした部分のケーブルの被覆は人間の身体に触れます。当然、汗や体脂がケーブルに付着します。夏などは発汗が激しいため余計です。ケーブルの被覆が汗や体脂と何らかの反応を起こして表面が溶ける、あるいは劣化してボロボロになる、逆に硬化して曲がりにくくなる。などの現象が発生します。
 現在のリケーブル用に販売されている一般的なワイヤ付きのケーブルは耳にあたる部分に、何らかの二重被覆を施してあります(例えばシリコン)。しかしながらそういった被覆を施していない一般的なストレートのケーブルは要注意です。
 イヤホンを長ーくお使い頂くのであれば、ストレートケーブルをシュア掛けでお使い頂くことはお勧め出来ません。が、例えば市場で販売されている耳かけ用のフックなどはケーブルの被覆を守るという意味では大きな効果があると思います。またイヤホン使用後に小まめにケーブルを乾いた布で拭くなどをするだけでも長期的には寿命に差が出ると思います。
 「樹脂は水分により劣化する」
この基本的な考え方の基で、イヤホンをお使い頂ければ良いかななどと思います。

※本記事はあくまでも樹脂に対する一般論からイヤホン試聴時の取扱に関する注意事項を示唆させて頂いたものです。決してSHURE掛けを否定するモノでは御座いません。各イヤホンメーカ様の方でこのような問題を十分に把握した上で、被覆材の材質を選択されたり、何らかの対策を打たれているとも思われますので、本記事がみなさんの参考程度になれば幸いです。


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