FC2ブログ

記事一覧

刺さる音、こもる音

intime碧
開発当初はVSTを用いることで相当に耳に刺さる高音が気になりました。
以前も書いたように
VSTの特殊な支持構造がその耳に刺さる音を低減してくれているのですが
今日は私なりの
耳に刺さる音と、逆にこもる音の二つの見極め(いや、聴き極め)の方法を書きたいと思います。

文字通り耳に刺さる音は
非常にとんがった感じの音で
我々の業界用語では「刺擦音(しさつおん)」と呼んでいます。
この音を電気的に紐解くと
およそ9kHz~10kHzの周波数帯の音が大きいと
耳に刺さる音として聞こえてきます。
とは言っても、一般の家庭に周波数特性を測定出来る装置などありません。
また、最終的には個別の聴感もあるため
やはり自分の耳で確認するのが一番です。
ここでは私の場合の聴き極め方をお伝えします。

私の場合は尾崎豊の「シェリー」と宇多田ヒカルの「Addicted To You」を用います。
これらの曲は、刺擦音を多く含む曲です。
特にボーカルのサシスセソが強調されています。
この2曲を聴いてみて、耳に刺さる感じがしたら
私の場合はNGにしますね。
そして当然この刺擦音を無くすようにするのですが
減らしすぎると、逆に今度は音がこもって聞こえてきます。
そこで登場するのが福山雅治です。
上記の2曲を聴いて刺擦音が消えたなと思えるイヤホンで
彼の「家族になろうよ」と「桜坂」を聞きます。
そこでボーカルとベースが一緒に出てくるようだとNG。
音がこもっています。
ご存じのように福山雅治のボーカルは深い低域が特徴
とは言っても、ギターベースとボーカルは似て非なる周波数なので
そこは分離して欲しいと思います。
ボーカルとベースを分離するには適度な刺擦音が必要です。
この刺擦音の絶妙なコントロールが
見通しの良い高域を持つイヤホンに必要なのだと私は思っています。

よって定量的な開発が終わったら
私は必ず上記の楽曲を聴いて
最後のチューニングを行うのでした。。。。。


スポンサーサイト