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オーツェイドの独り言

オーツェイド株式会社代表 渡部のパーソナルブログです。

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Made in Japanへの拘り

 2016年に創業し、2017年にintimeブランドを立ち上げて今日までやってきました。
昨日幕張メッセで開催されている「CEATEC2022」に行って来ました。コロナ禍のせいで3年ぶりの開催ということもあったのでしょうが、その規模のスケールダウンに驚かされました。私がサラリーマン時代に毎年自社ブースにアテンドとしていた頃は会場を移動するのが大変なくらいに混雑していたのですが、今回は会場に休憩スペースが目立つほどに出展者数も少なく日本の「もの作り」に危機を感じた次第です。
 一方でポータブルオーディオの世界はどうかというと、こちらも例に漏れず海外勢に勢いあります。特にTWS市場では生産地はほぼ中国。おそらく日本でTWSを自社生産しているメーカは皆無と言っても過言では無く、同時に「中華クォリティ」という言葉も死語になりました。デザインは元より中国製品の品質は相当なレベルになっています。個人的には「日本クォリティ」という言葉の価値は陥落してしまったように思っています。
 市場の原理原則で安くて良いモノが売れるのは当然のこと。この20年程の間に中国は国策として世界のもの作り市場に安価な人権費で参入し、市場原理に則って「世界の工場」へと進化していったわけです。この世界的な流れに日本のもの作りも飲まれてしまった感が拭えません。
 私自身、中国に2年間住んで工場で技術責任者に従事していましたので、中国人のもの作りに対する考え方、強み、弱みを一般の方よりは知っているつもりです。それを知っているからこそ、今ポータブルオーディオの世界で何とか「MADE IN JAPAN」に拘りたいと思っているのです。人権費の安さでは中国には勝てません。でもどうやって費用を抑えるか? どうやって生産効率を上げるか?など経理面、技術面、サプライチェーンで妥協すること無く工夫を惜しまない姿勢が大切だと思うのです。
 大手には出来ないことを、そして中国には出来ないことを。日々そう考えて経営に取り組んでいます。 先日発売させて頂いたMaestraudioのMA910Sは正真正銘、当社で企画・設計し、そして当社社内(高崎)でスタッフが生産しています。10,000円ジャストのイヤホンを自社で作る。これが当社がMADE IN JAPANの拘りとして掲げた最初の挑戦です。MA910Sを皮切りにしてオーツェイドの冒険はまだまだ続けていくつもりです。
 MADE IN JAPANというブランドを再度世界に胸張ってお届けすることが、目下の私の目標です。
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プロフィール

intime with u

Author:intime with u
「良い音を日常に」「面白いほうのイヤホンメーカ」
 オーツェイド株式会社の渡部です。
イヤホン、セラミック、プライベートなことなど徒然にブログをアップして行きたいと思います。
趣味:スキー、ロードバイク、アコギ
特技:半田付、胃カメラ

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